尼崎 森下小児科アレルギー科のアレルギー検査

森下小児科アレルギー科のアレルギー検査
尼崎市の小児科専門医・アレルギー専門医 
森下小児科アレルギー科


アレルギーイメージ

じんましんや繰り返すブツブツ、
鼻水・くしゃみ・はなづまりに目のかゆみ、
長引く咳や夜のきつい咳、
食事を食べた後での症状、
アレルギー性鼻炎や花粉症、
気管支喘息、
アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、
食物アレルギーなど、

アレルギーや症状の原因が心配になることはありませんか。

アレルギーイメージ

当院では、アレルギーの血液検査(乳児も小児も、保護者や成人も可能です)や、皮膚検査(プリックテスト、スクラッチテスト、パッチテストなど)、呼吸機能検査、食物負荷試験など様々なアレルギー検査が可能です。

アレルギー診療にあたり、必要な検査は積極的に行っております。
2022年は1年間で、アレルギー診療のみで年間延べ1万人以上、アレルギー検査も年間1000件以上(アレルギー血液検査、食物経口負荷試験などすべて合わせて)行いました。
アレルギーは、診断や重症度が同じでも、治療への反応、悪化因子やその対応など、100人いれば100人とも経過は異なるため、多数の患者さんを継続的に診療することで、アレルギー専門病院で勤務していた時以上に、様々なことに気づかされます。

引きつづきその経験を活かしていきたいので、
アレルギー関係がご心配な方はお気軽にご相談ください。
アレルギー検査(血液検査)は、お子さんも大人の方も、予約なしで可能です。







アレルギー血液検査
(ハウスダスト、花粉、食べ物など)


尼崎でよく飛んでいる成分などもありますので、ハウスダストアレルギーや花粉症のアレルギー検査の他に、飼っているペットや気になる食べ物などの他、お一人お一人のご希望や生活に合わせて、アレルギー専門医があなたに合ったおすすめ項目を見繕うことが可能です。

アレルギー血液検査には種類が複数あります。



アレルギー血液検査は、項目によって同じ数値でも解釈が異なり、数値が高くても食べれることもあれば、数値が0近くてもアレルギーであることもあります。

適切なアレルギー項目の選択と、検査方法の選択、何より、結果の解釈と説明が最も重要です。

当院では精度が低く、適切なデータがないアレルギー検査は採用しておらず(1滴で出来る検査など)、
必要に応じ精度が普通のものか、
精度の高いアレルギー検査であなたに合うアレルギー検査を行っております。

アレルギー専門医が信頼できる検査方法で検査を行い、結果の説明を致します。
適切な検査項目を見繕い、その結果をもって、今後どうしていくのがいいか、そこまでがアレルギー検査の重要な流れです。

当院では、成人だけでなく小児や乳幼児も検査可能です。
小児の採血経験豊富な院長や、小児採血経験20年以上のベテランを含む看護師が、なるべく痛みの少ない血液検査をいたします。

年間1000件以上のアレルギー検査を行っておりますので、
お気軽にご相談下さい。


尼崎 森下小児科アレルギー科 血液検査


◆血液検査の目的

  1. 原因がわかればそれに対する環境整備が可能
  2. 根本的に直す治療(スギ花粉症の舌下免疫療法、ダニアレルギーの舌下免疫療法、スギ花粉症・ダニアレルギー・ブタクサ花粉症の皮下免疫療法など)が可能か調べられる
  3. 重症の程度の参考になることがある
  4. 食物アレルギーの食物負荷試験や食べられる量を増やす際の参考になる
  5. 難治性の場合、注射治療(ゾレア皮下注射など)の治療が適応になるか調べる

などがあり、保険診療で検査を行えます。

お子さんやご自分の体質を知って、これからどう暮らしていくかを知ることが血液検査の目的の一つにあります。
アレルギーを起こす物質を避けることで、症状が出ないようにし、アレルギーがなかった場合と同じように暮らしていくことが可能になります。



◆アレルギー検査項目(血液検査)


ハウスダスト、花粉症、食べ物などなど様々な項目があります。
また、sIgE(非特異的IgE抗体検査)という、イメージとしてはアレルギー免疫の合計値を見て、
アレルギー体質としてどうか、
今後様々なアレルギーになっていきやすいかどうか(年齢も含めて考えます)、
などの参考になる項目もあります。基本的にはアレルギー血液検査時には行う項目になります。

①ハウスダストアレルギー

関西地域のハウスダストの中にも多数の成分が含まれており、各家庭により多少成分は異なりますが、ダニ、動物、カビ、昆虫など多数から項目を選べます。
ただ、他にもとりたい項目が多いときは、ハウスダスト1、ハウスダスト2などをまずみて結果を解釈し、その後にダニ、イヌネコ、カビなど細かく見ていくこともあります。



ハウスダストアレルギーイメージ

・ダニアレルギー

ヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニ、その他ダニ複数

日本のハウスダストアレルギーでは、ダニアレルギーが関与していることが最も多いです。
以下の3つを組み合わせて、あなたに合う方法を探します。

1. お薬で快適にする:普段から薬がいるかを判定する以外に、しんどい時にいざとなれば楽にできる薬を見つけます。普段これくらいで、しんどくなればこれを足す、などを探っていきます。

2. ダニ対策:関西(本州全体)で、ダニを0にすることは難しいですが、自宅で簡単に出来る事、手間に見合うもの、を見繕うお手伝いを致します。

3. ダニ舌下免疫療法

院長や家族もしておりますが、ダニアレルギーを根本的に良くする治療も行っております。
ダニアレルギーやアレルギー検査について、お気軽にご相談ください。

・カビアレルギー

アスペルギルス、カンジダ、アスペルギルス、マラセチア(アトピー性皮膚炎患者)など

・動物アレルギー

イヌ、ネコを筆頭に、鳥系、ウサギ系、ラット系などアレルギー検査可能です。
イヌアレルギーとネコアレルギーでも性質は多少異なります。

  • 自宅にいる場合、室内犬なのか室外犬なのか、室内ならどういう過ごし方が良いか、どういう対応が可能なのか、
  • 実家にいる場合も、お子さんを預けることもあるのか泊りなのか日帰り中心なのか、行く際におじいちゃんおばあちゃんに孫のアレルギーという心の負担をかけないようにどういうことが出来るのか、
  • 勿論、新たに飼うことを考えているなどその他の色んなパターン、

お聞きになりたいことを是非相談ください。
手放すのではなく今後どのように過ごせばいいか対応相談可能です。

その他:インコ、ニワトリ、ガチョウ、アヒル、ラット、マウス、モルモット、ウマ、ウシ、ブタ、ヤギ、ヒツジなど


・昆虫アレルギー、蜂アレルギー

昆虫:ガ、ゴキブリ、アシナガバチ、ミツバチ、スズメバチ、ユスリカ/成虫、ヤブ蚊
(ガ、ゴキブリアレルギーは、尼崎を含む日本のハウスダストアレルギーとして結構おられます)
蚊のアレルギーが心配という方は多数おられますが、決して多くはありません。ただし、検査自体は普通に可能ですし、蚊アレルギー以外の注意すべき別の疾患などもあり、腫れ方がご心配な方はご相談ください。



② 花粉アレルギー


花粉アレルギーイメージ

・春花粉

スギ、ヒノキ、ハンノキなどが尼崎市、阪神地域でも多く飛んでいます。
スギ花粉症と思っていれば、ハンノキ花粉症も目立っていたり、黄砂や寒暖差アレルギーなどの影響のこともあります。スギ花粉症とヒノキ花粉症の比率も参考になることがあります。
北海道や東北在住歴などがあれば、シラカンバ花粉をいれることも出来ます

スギ花粉症については、根本的に良くしていく治療(スギ舌下免疫療法)も行っております。
メリットとデメリットを説明致しますので、お気軽にご相談下さい。

・夏秋花粉(4.5-10月)

カモガヤ、オオアワガエリなどが尼崎市、阪神地域でもよく飛んでいます。淀川や武庫川の河川敷に公園、歩道の端などに雑草として多数生えています。
スギ花粉症が終えたころ症状が強くなったと受診され、ヒノキ花粉の影響が強いという診断だった人も、カモガヤ花粉症の人も多いです。

・秋花粉

ブタクサ属が多めです。カナムグラ、ヨモギ族なども検査可能です。兵庫県でも、ヨモギが多めの地域もありますので、尼崎市以外在住の方もご相談ください。

・その他

小麦花粉、カエデ、マツ、ヤナギ、クワ、ブナ、オリーブ、タンポポ、ヘラオオバコ、オオブタクサ、ブタクサモドキ、ニガヨモギ、フランスギク、ハルガヤ、ギョウギシバなど様々な花粉症のアレルギー検査が行えます。



③ 化学物質

化学物質過敏症は、正確にはアレルギーと異なるものも多いですが、一部検査可能です。
ラテックス(Hev b6.02)、イソシアネート各種、エチレンオキサイド、無水フタル酸、綿、ホルマリンなど



④ 食べ物

◆生後半年~1.2歳頃 (卵アレルギー、乳製品アレルギー、小麦アレルギーなど)

食品アレルギーイメージ

卵、乳製品、小麦、大豆などは治ることも多いです。また、そもそもアレルギー検査が陽性でも、実際は食べられることも多いです。 当院ではむやみな除去はせず、仮に除去を指示していても、食べられるようになるまでの解除までの道筋もセットで立てていきます。 卵アレルギー、牛乳アレルギー、小麦アレルギーなどが疑われても、どうやって最終的に食べられるようにするか、不明瞭な方はご相談ください。


<アレルギー検査項目>

卵(オボムコイドも)、
牛乳/ミルク(カゼイン、αラクトアルブミン、βラクトグロブリン、チーズ)、
小麦(ω-5グリアジン、グルテン。大麦、ライ麦)、
大豆(Gly m4 エンドウ、インゲン)、など。

※ 検査結果の数値の上がり方によって、加熱卵と非加熱卵の進め方、アレルギー用ミルクでどのタイプが良いか、などなど計画を見繕います。


お米アレルギーなどは、レアですが検査は可能です。
野菜、果物、魚アレルギーは成人にはある程度いますが、乳幼児は少ないです。お悩みの方はどういう対応が良いか診療が出来るか、ご相談ください。

また、消化管アレルギーという別タイプのアレルギーも意外と含まれており(当院では尼崎市内・尼崎市街の広い地域から多数来られます)、アレルギー血液検査と合わない卵黄、ミルク、小麦などのアレルギーが疑われる方はご相談ください。



◆幼児期で多めのアレルギー相談

幼児期アレルギーイメージ

ソバ、ナッツ・木の実類、甲殻軟体類、魚卵、ゴマなどで気になる症状(蕁麻疹、かゆみ、咳、下痢、嘔吐などなど)が出たなどがあれば、ご相談ください。
ソバ、ナッツ・木の実類、甲殻軟体類などは、治らないことも多く、慎重な診断が必要です。
エビがだめでも、カニ、イカ、タコなどがすべて食べられないとも限りません。
また、ピーナッツがだめでも、アーモンド、クルミ、カシューナッツなどがすべて食べられない方はむしろ少数です。
悩む方はご相談ください。


<アレルギー検査項目>

甲殻軟体類:えび、かに、いか、たこなど (当院に、えびかになどの甲殻軟体類アレルギー検査セットございます)

ソバ、ゴマなど:ソバ(米とセットでとると役立つことがあります)、ゴマ

ナッツ・木の実類:ピーナッツ(Ara h2)、クルミ(Jug r1)、カシューナッツ(Ana o3)、アーモンド。
(その他のナッツやカカオなどもいれた、ナッツ・木の実類関連アレルギー検査セットございます。 ナッツアレルギー疑いに対して、MAST36,48など木の実類があまり入っていない不適切なアレルギー検査セットをされている方を多くみかけます。 せっかくのアレルギー検査なので、あなたのアレルギーに関係のありそうな適切なアレルギー検査項目 を是非ご相談ください。)

貝類:アサリ、ホタテ、カキなど

魚卵:イクラ、たらこなど



◆学童期、成人で多めのアレルギー相談

●魚介類アレルギー:(エビなど甲殻軟体類、魚卵、貝類などは幼児期アレルギーをご覧ください)
魚介類アレルギーイメージ

魚アレルギーは特徴があります。
一つの魚だけではなく多数の魚がだめなことも多いです。
しかし、ツナ缶などは食べられることもあります。
他にも食べられる範囲があることもありますので、ご相談ください。

また、本当の魚アレルギーではないにも関わらず、アレルギー症状と似た症状が出ることがあります(仮性アレルゲン)。

また魚にいる寄生虫(アニサキスなど)へのアレルギー反応であることもあります。

魚アレルギーと疑われる症状が出ても、実は魚アレルギーではなく、実際は食べられる方も多いです(一方で、かなり注意が必要な方もおられます)。

蕁麻疹、かゆみなど気になる症状が出た方は、原因や今後の対応を一緒に考えますので、ご相談ください。


<アレルギー検査項目>

サバ、サケ、マグロ、タラ、アジ、イワシ、カレイなど
アニサキス(寄生虫)



●野菜アレルギー、果物アレルギー、香辛料など:花粉症と関係する、口腔アレルギー症候群というタイプが非常に多いです。
ヤマイモアレルギーなどは幅広い年代である程度おられます。

野菜アレルギー、果物アレルギーイメージ

<アレルギー検査項目>

ヤマイモ(サトイモ、ナガイモなどご相談ください)、ジャガイモ、サツマイモ、タケノコ、トマト、ニンジン、タマネギ、セロリ、パセリ、アボガド、カボチャ、ホウレンソウ
ゼラチン、マスタード
キウイ、モモ、リンゴ、メロン、スイカ、バナナ、イチゴ、オレンジなど


上記のモモ、キウイ、メロンの他に豆乳・モヤシなど口腔アレルギー症候群の方は尼崎市にもかなりおられますので、食べ物を食べたすぐ後に、唇・ベロ・喉などにピリピリ感、違和感、かゆみやしびれ、場合によっては息苦しさなどが出た方は、お気軽にご相談ください。
検査項目を見繕い、食べていいのかだめなのか、食べる場合どんなことに気を付けてどう対応するのか など、今後の方向性を見繕います。

◆アナフィラキシー

原因検索と、対応が非常に重要です。
アレルギー血液検査(項目がある場合)、皮膚テスト(リスクが0ではないが低い)、食物負荷試験(リスクとの天秤必要で必ずしも全員には検査が出来ない。必要に応じて、尼崎総合医療センター、済生会中津病院アレルギーセンターなどに紹介)などを、可能な範囲で行います。

「エピペン」という救命に最も重要な治療の方法を、詳しく説明いたします。
原因は、必ずしも全員が完全に見つかるまではいかず、候補がいくつか残ったままエピペンを持って生活をせざるを得ない方もおられます。
しかし、なるべく生活制限の負担が少なくなるよう、なるべく診断を進めますので、ご相談ください。

エピペン実物と練習用。尼崎 森下小児科アレルギー科



<当院での診断一例>

  • 卵によるアナフィラキシー(多数おられますが、少数ずつ治っていかれております)
  • 牛乳、乳製品によるアナフィラキシー(最重症アナフィラキシーの割合が比較的高めです。対面での食事なども気を付けるレベルのこともあり、重症度に応じて対応が異なります)
  • 小麦アナフィラキシー
  • 甲殻軟体類や貝類、魚卵アナフィラキシー(エビ複数、カニ、イカ、ホタテ、アサリ、イクラ)
  • ナッツ木の実類アナフィラキシー(ピーナッツ、クルミ、カシューナッツなどが多いです)
  • 魚アナフィラキシー(サバ、タラなど複数の魚)
  • その他食物によるアナフィラキシー(大豆、ソバ、ゼラチン、コチニール色素を含む食品)
  • 小麦による運動誘発アナフィラキシー(6歳という比較的低年齢の方もおられます。他の年代の方も複数おられます)
  • エビによる運動誘発アナフィラキシー
  • 野菜による運動誘発アナフィラキシー
  • その他運動誘発アナフィラキシー(イカ、サクランボ、桃など)
  • オーラルマイトアナフィラキシー(ダニアレルギーによるアナフィラキシー)
  • 蜂によるアナフィラキシー
  • アニサキスによるアナフィラキシー
    (薬剤、ワクチンアナフィラキシーは、こども病院アレルギー科時代にはおられましたが、現時点では当院での診断はありません。)


食物負荷試験


これこそが食物アレルギーで最も重要な検査 となりますので、なかなか食物アレルギーの食べ物を進める計画がたたず、お困りの方はご相談ください。

  • 食物を食べて症状が出た(蕁麻疹、連続で出る咳、嘔吐下痢、血便など)
  • 離乳食を開始後、口周りや皮膚のぶつぶつが悪化した
  • 兄弟が食物アレルギーで、卵・乳製品・小麦などの開始が心配
  • 以前血液検査で陽性が出て、食べていないが食べさせるのが心配
  • 「念のため除去」と言われているが、今後どうやって食べさせていいのか分からない
  • 食べられるものを増やしたい


アレルギー血液検査や問診だけで解決しなかった場合も、食物負荷試験があるからこそ、実際に食べられるようになることは多いです。
(※自宅で摂取する場合も、自宅での注意点を医師、または管理栄養士から説明の上、当院が開いている時間帯でのトライをしていただきます。トライする量などは医師からお伝えいたします。)

食物負荷試験は、実際にクリニックで食べ物を摂取し、症状が出ないか観察します。
必要に応じて速やかに治療を開始出来る
のが最も大きなメリットです。また、自宅での摂取に比べ、量を多めに設定することが多いです。
また、食物負荷試験の結果に応じて今後の方向性を決め、場合によっては解除までの道筋が一気にすすみます。

完全予約制で、診察にて事前に必要性を判断し、その後受付でご予約日程相談いただきます。
(持ち物の注意点なども紙をお渡しして看護師から細かく説明しますので、WEBやお電話ではお取り出来ません。
食物アレルギーは、かなり注意を要し、安全優先にはなるため、どうしても利便性が落ちてしまいますが、ご理解のほどよろしくお願い致します。)



尼崎 森下小児科アレルギー科 看護師説明



呼吸機能検査、呼気No検査


喘息じゃないか、ご心配 になること、ありますよね。
呼吸機能検査は、気管支喘息の検査の一つです。
気管支喘息の診断や重症の程度の評価など、呼吸の能力をみるのに役立ちます。

息をおもいきり吸ったり吐いたり、息の量や速度、吐き出す能力などをチェックします。(肺活量を見るイメージの検査です)
やり方はスタッフからの説明は必要ですが、基本的には痛くない検査です。



尼崎 森下小児科アレルギー科 呼吸機能検査呼吸機能検査中 尼崎 森下小児科アレルギー科
尼崎 森下小児科アレルギー科 呼吸機能検査

呼吸機能検査中 尼崎 森下小児科アレルギー科


6.7歳程度から行えますが、年齢によっては一度目はうまくいかないこともあります。
気管支喘息の診断だけでなく、吸入ステロイドや飲み薬などの治療を減らしていくのにも役立ちます。
喘息はうまく治療し、本人の運動パフォーマンスをフルに発揮できることも目指します。(その他、入院したり、発作で日常に影響したり、なるべく成人に持ち越さない、なども治療の目標です)

気道可逆性試験という、気管支拡張薬(メプチン、ベネトリンなど))吸入前後に2回、呼吸機能検査を行い、気管支喘息の診断に役立てる検査で行うこともあります。

長く続く咳や夜のつらい咳で、喘息かどうかご心配な方は、お気軽にご相談ください。
基本的に予約なしで行えますが、風邪を引いている場合など別日にさせていただくこともあります。

また、呼気No検査も、息を吐く系統の検査です。
喘息やアレルギー性鼻炎(花粉症)などの診断に役立ちます。



鼻汁好酸球検査


鼻水が続いたり、くしゃみや咳で、花粉症やアレルギー性鼻炎が心配な際に、風邪とアレルギーを区別するために行える検査の一つです。

鼻水を鼻の出口の方から少量もらい(インフルエンザ検査のように綿棒を奥の方まで入れなくて大丈夫です)、鼻水の成分を診る検査です。
血液検査と異なり、ほぼ痛みはないのがメリットです。

予約なしで行えますが、花粉症の子が明らかに風邪を引いているときには検査精度がかなり低くなり、こちらで別日を推奨させていただくこともたまにあります(検査精度が低くなさそうなその日の鼻の状態でしたら、すぐ行えます)。
続く鼻水や鼻づまりが、花粉症かご心配な方は、お気軽にご相談ください。



皮膚検査(アレルギー):
(プリックテスト、スクラッチテスト、パッチテストなど)


<プリックテスト、スクラッチテスト>

●概要
血液検査の精度が低かったり、血液検査にない項目を、皮膚で行う検査です。
蕁麻疹や口腔アレルギー症候群、薬物アレルギー、アナフィラキシーショックなどの即時型アレルギーというタイプのアレルギーの原因を特定するために主に行います。
持参出来るものであれば、ほぼあらゆるもののアレルギー検査を行えるのがメリットです(アレルギー血液検査は、試薬がない成分は検査出来ない)

●方法
アレルギーの原因である、食物や薬剤などを皮膚の上に垂らし、専用の針でその上から刺します。15分後、赤くなったり、膨れた部分の大きさを確認し、判定します。
原因物質に加えて、必ず症状が出る対照液、何も起こらない生理食塩水も利用し、比較してアレルギーを判定します。
あらかじめその原因物質を用意していただく必要がありますが、20個程度まで検査は可能です。

●出現する可能性がある症状
刺した部位の皮膚の紅斑(赤み)やかゆみ、膨疹(ふくらみ)などが出る可能性があります。

●その他
まずはアレルギー診療にてプリックテスト、スクラッチテストが必要か判断し、その後、予約の流れになります。
完全予約制となり、持ち物や注意点など、詳細については、ご予約の際に説明させていただきます。
検査当日に時間が必要だったり、人手や事前の準備も必要だったり、通常診察時間には行えず、時間帯の縛りもあります。ご協力宜しくお願い致します。

< 当院での実例 >

  • えびなど、血液検査で診断がつかなかったがエビアレルギーが疑わしい際に、検査にて陽性。
    その際の、かに、いか、たこの判定
  • 香辛料、パイナップルなど、血液検査にない項目の検査
  • 薬物アレルギーの診断(他に代わりに使える抗生剤などもセットで行います)
  • アナフィラキシーで、候補を絞るのに選択

など



<パッチテスト>

●概要
接触性皮膚炎(かぶれ)の原因を確認する検査です。
湿疹や皮膚炎の原因として皮膚に接触する化学物質、日用品、化粧品、薬剤、金属などがアレルギーとして関係していないか調べるために行います。
特に金属アレルギー(歯の詰め物やアクセサリーなど)疑いで行うことも多いです。
ジャパニーズスタンダードアレルゲンとしての22種類のアレルギー検査セットを行うことが多いです。

ニッケル、ラノリン、フラジオマイシン、クロム、カインミックス、香料ミックス、ロジン、パラベンミックス、ペルーバルサム、
金、コバルト、p-tert-ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂、エポキシ樹脂、カルバミックス、黒色ゴムミックス、イソチアゾリノンミックス、メルカプトミックス、チメロサール、チウラムミックス
各々がどういった場合・製品に使われているか、一般的な内容を紙でお渡ししています。


  • 歯科やアクセサリーでよく使われる金属
  • 軟膏や目薬・コンタクトレンズの洗浄液やワクチンの成分
  • 化粧品・香水、石鹸・シャンプー・リンス、日焼け止め、染料、防腐剤、革製品(靴ほか)、化学物質、ソフトドリンク

などなど

●方法

①背中や二の腕内側の正常な皮膚にパッチテストパネルを貼ります。貼っている間は汗をかいたりする激しい運動や、長時間の入浴は避けてください。

②そのまま48時間は貼り付けたままにします。2日目に(48時間後)に再診して頂き、剥がします。
剥がした後、30分から1時間後に判定します。

③判定は2日目に加えて、3日目(72時間後)又は4日後(96時間後)に行います。
必要に応じて1週間後にも行います。


●注意点
完全予約制。週に何度か、続けて来院して頂く必要があります。
日程が一番検査の障壁になるかもしれません。
48時間はパネルを剥がせないため、不快感やかゆみを伴う可能性があります。
パネルを除去した後は水にぬらしても大丈夫ですが、こすらないようにしてください。
また、検査した部位がわかるように油性ペンで印を書かせていただきます。

< 当院での実例 >

  • 歯並び矯正具で腫れ、今後の材質相談にあたっての検査
  • ヒルドイド軟膏など保湿クリーム、日焼け止めクリーム(検査というほどでもなく診断出来ることも多い)
  • 多くのアイシャドウやいくつかの化粧品で荒れる方が、今後使いやすい製品を探すために検査
  • 金属アレルギー疑いだった方が、結婚指輪を作成前に、診断と指輪作成に使いやすい金属相談


検査でわかること


気管支喘息

気管支喘息
気管支喘息

アレルギー血液検査で、ハウスダスト、ダニ、カビ、ペットの毛など、普段から吸ってるものが悪さしていないか。
あるいは結果によって、タバコなどが主な原因となっていないか、判定する参考になることもあります。
場合によっては、 生物学的製剤などの治療が適応になるか調べることもあります。

また、5才以上の喘息ではアレルギー血液検査以外に、呼吸機能検査

  • 本来の運動パフォーマンスが発揮できていそうか
  • しんどくなりやすくないか
  • 吐いている息にアレルギー成分がないか

を診る検査もあります。

これらの呼吸機能検査、呼気NO検査は、強い症状が出ないよう早めの治療強化や、薬を減らしていくときにも、非常に役立ちます。




花粉症、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎

花粉症、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎
花粉症、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎

鼻汁好酸球検査で、花粉症なのか違うのか、などを当てをつけられることもあります(のどや鼻の診察所見で、鼻汁好酸球検査はするまでもなかったり、スキップすることも多いです。)

花粉症・アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎の原因検査には、血液検査はとても役に立ちます。

日本では圧倒的に多いスギ・ヒノキの春花粉、尼崎や関西なら淀川や武庫川にいるカモガヤ、ハンノキなどの春夏花粉。通年性でダニなどと思っていれば春花粉と秋花粉両方だということもあります。
また、ずっとスギ花粉症だと思っていたら、黄砂だったり、ハウスダストやダニと思っていたらPM2.5だったり、たばこの煙、工場の煙、寒暖差アレルギーだったということもあります。

花粉症やアレルギー性鼻炎では、症状を抑える薬が治療のメインでしたが、今はスギやダニに反応しにくい免疫に根本的に治す治療(舌下免疫療法など)の適応となることも多いです。
血液検査で、治療が出来そうか、どの程度の有効性が期待されるかなど、見繕えます。



食物アレルギー


食物アレルギー
食物アレルギー


疑わしい症状が出たり、念のため除去などと言われたり、アレルギー血液検査をしないまま食べていないままだったり、結局どうすればいいかお悩みの食べ物はありませんか?

食物アレルギーは正しい診断がとても重要です。
アレルギー血液検査、食物負荷試験、皮膚テスト(主にプリックテスト)などを行い、食べられるのか一生除去なのか、食べられるようにするにはどうしたらいいのか、
また症状が出てしまった際にどうしたらいいのか、
間違って食べてしまわないようにどんなことに気を付ければいいのか、
アレルギー専門医の医師、看護師、管理栄養士などで連携しながら診療しています。
年齢によって多い食物アレルギーや対応、生活の注意点なども結構異なります。

乳児の食物アレルギー

離乳食を初めて、ブツブツや口周りの赤み、嘔吐、下痢などいろいろな症状が出て、食物アレルギーではないか心配なことも多い年齢です。

卵、牛乳乳製品、小麦、大豆などが、乳児でも多い食物アレルギーです。
アレルギーとして食べて吸収して症状が出ることと、口周りなど皮膚に食べ物が付いて赤くなることは必ずしも異なり、症状が出たように見えても食物アレルギーではなかったり、 数字が上がっていても実際は食べられたりすることも多いです。

お米や野菜がすすみ、生後半年程度でアレルギー血液検査をすることが多いです。 ミルクアレルギーなどで、もっと早めに行うこともあります。
問診やアレルギー検査結果の数字(精度の低い検査では正しい診断は行えないので、当院では精度の高いアレルギー検査で行っております)で、診療の方向性を定めます。
また、数か月後などに再度アレルギー血液検査を行い、アレルギー検査の数字のうつりかわりを参考に、食べられる時期や量の調整を行うこともあります。

アレルギー検査の必要がないことも多いですが、アレルギー検査のご希望はいつでも相談可能です。

初めての離乳食をどうするか、どんなことに気を付けるか、分からないことも多いですよね。
離乳食でアレルギーは悩むことは多いと思いますが、安全に食べられるようないろいろな調整がありますので、お気軽にご相談ください。 離乳食自体や調理相談も医師、看護師、管理栄養士など、様々な職種からお答えいたします。

1-2歳以降のお子さんの食物アレルギー

えび・かに・いか・たこ、あるいはナッツ・木の実類、そば、いくら、やまいも、ごまなど、食べたことのない食べ物をどうすれば良いか、ご相談に乗ることも可能です。

保育園・幼稚園や学校給食への対応は重要ですので、なるべく小学校入学(可能ならば入園)までに解除出来ることも意識して診療しています。アレルギー文書の提出もお任せ下さい。

成人の食物アレルギー】

症状は出るけどモモが大好き、などの際の対策も説明いたします。
成人のアレルギー血液検査もいつでも可能です。



【管理栄養士による栄養指導】
管理栄養士が、これまでに食べた卵などの量を細かく見繕い、その結果を院長が確認し、今後どのように食べられるようにするかの計画を立てるのに活かしております。
その他、卵白5gは食べられるが白身1個はまだ食べられない、などの際に、卵を使った食べ物・おやつをどの程度まで食べられるか、なども医師の指示のもと管理栄養士からお話ししておりますので、食事にお悩みの方はご相談ください。

管理栄養士に相談出来る事一例
(知ってほしい順番もあり、一度で全部は出来ないことは多いです)

  • 除去食物の自宅での注意点
    (買い物の際の注意点は?外食での注意点は?)
  • 自宅で新しい食べ物をトライするときにどんなことに気を付ければよい?
  • 今まで取っている食べ物の、換算は?(ゆでうどんでこれくらい食べているけど、パンはどれくらいになりそう?)
  • 一定量とれているときの、食べられるおやつの範囲は?
  • 除去している食べ物の代わりに、何で栄養を取ればよい?
  • 卵乳製品除去のいいレシピない?
  • 卵(他)のアレルギーの特徴をもっと知りたい!

※各食品、タンパク換算何gまで食べられるか、は医師の仕事で、その範囲での指導です。



ご存じでしょうか?
アレルギー検査を正しく解釈出来る医師は実は少ないのです。「高い・低い」程度の判断では、適切な対応は難しく、アレルギー専門医の中でも、アトピーや喘息は対応可能でも食物アレルギーも診ることの出来る医師は限られています。

当院院長は、静岡県立こども病院免疫アレルギー科で専門修練を行い、当時は静岡県全土で最も食物負荷試験を行った医師となります。

食物アレルギーが専門の医師と一緒にアレルギー検査を正しく解釈して、より良い日常を送りましょう。



じんましん

じんましんイメージ
じんましんイメージ


アレルギーとして測定できるもの以外にも、感染症など体調不良によるものやストレスほか免疫刺激によるもの、 (特発性蕁麻疹など)、汗によるもの(コリン性蕁麻疹など)、寒暖差によるもの(寒暖差アレルギーなど)、 こすった押されたなど物理的刺激によるもの(機械製蕁麻疹など)、薬によるものなどがありますが、原因が一つに特定できるものとしては食べ物が比較的多いです。

治療薬1つ2つで、十分に痒みが消えず困っておられる方も多いですが、原因検索と並行して、薬をうまく調整すれば、抑えられることも多いです。
薬のうまい組み合わせ、場合によっては注射薬も使うこともありますが、蕁麻疹は治らないこともあると言われた方も、当院では現時点では全員、蕁麻疹を抑えることに成功しています。いくつかの薬を使ったが十分治らないという方も、どうぞご相談ください。



アレルギー検査の価格・費用、予約について


<価格・費用について>

●血液検査
項目の数にもよりますが、一回でとれる最大数をとる場合に
血液検査採取料、アレルギー検査と、初診料や再診料など3割負担窓口支払額で7,000円ほど
(ほかの検査や診療内容によって変わります)
項目数を削れば、その分価格は下がります。

●呼吸機能検査
3割負担の方で990円ほど費用が上がります。

●皮膚テスト
項目数によって、上がる費用が異なります。
検査としては、数百円UPと1項目につき48円程度のUPですが、
検査対象の用意に費用がかかることがあります。
疑わしい製品をご自身でご用意いただく場合、ものによってはお店での購入費用がかかります(化粧品や植物・食べ物など 数百円のもののことが多いですが、希望される製品が高額の場合もあります)
当院で用意できるものでも一部薬品などには費用がかかります。特に、ジャパニーズスタンダードアレルゲンと呼ばれるパッチテストセットの場合、3割負担で4700円ほどの検査薬費用が上昇します(保険診療の適応にならない方は事前に説明致します)

乳幼児医療などは使えますので、お子さんに関しては無料や800円以下となることも多いです。

<予約について>
食物負荷試験や皮膚テストは完全予約制で、項目を細かく見繕います。
鼻汁好酸球検査は、予約なしで可能です。
呼吸機能検査は、5-7歳以上とはなりますが、予約なしで可能です。
アレルギー検査(血液検査)は、お子さんも大人の方も、予約なしで可能です。



検査結果


当クリニックでは検査結果などはすべて本人または保護者の方に開示し、資料などもお渡ししています。

その資料や検査結果をご自宅に持ち帰って家族と一緒に見てもらうと、
『よくなってきたね』
など言われたりして、あらためて治療に対するモチベーションアップにもつながります。
さらに、栄養指導やスキンケアの際にご家族で協力して治療にあたられるケースもあります。

「森下小児科アレルギー科」では
お子さん・患者さんの症状をよくお伺いし、

必要な検査はしっかり行いながら、
なるべく患者さんに負担の無い
が得られるよう最大限努力しています。



アレルギー専門医 森下英明

アレルギー専門医
森下英明

アレルギー専門医
森下英明

アレルギーの診断、
重症度評価、合う薬、
どのような日常生活があなたにとって良いのか、
アレルギーは一人一人対応がかなり異なりますので、
ぜひアレルギー診療経験の豊富な当院へご相談ください。



森下小児科アレルギー科